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  • 鳥と猿

    2017年11月16日

    先日、久しぶりにインドネシアの友人から電話。

    4年前に、サバティカル休暇(研究休暇)を取り、7か月ほどインドネシアのジョグジャカルタに滞在していたので、インドネシアの空気を懐かしく思い出しました。

    ジョグジャカルタはボロブドゥール寺院の玄関口になる街でもあります。

    そのムンドゥッ寺院(ボロブドゥール巡礼の前に立ち寄るとされる仏教寺院)の壁画のお話を紹介します。

    「あるところに、鳥と猿がいました。鳥は巣を毎日少しずつ作っていましたが、猿は気ままなその日暮らし。何もしません。そこに、激しい雨が振ってきました。鳥は巣に入り、濡れずに済んだのですが、猿はびしょ濡れになりました。鳥は、猿に向かって言いました。

    ”日頃から準備をしていないから、そんな目に合うんだ。自業自得さ”。それを聞いた猿は腹を立て、鳥の巣を壊してしまいました。そして、鳥も猿もびしょ濡れになってしまいました。」 解説は、「自分が上手く言っている時は自慢をするのではなく、他人に手を差し伸べてあげましょう。」とのことでした。

    「アリとキリギリス」のお話とは解釈が違うんですね。人は良し悪しの判断、他人との比較をしがちですが、自然と他人に手を差しのべられる自分でありたいと思います。そのためには常に心を幸せで満たしていたいと、再び思いました。

    Category:見方を変えれば